問54 2012年9月応用
問54 問題文
【財務データ】に基づくX社とY社の財務状況に関する次の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句または数値を,解答用紙に記入しなさい。計算結果は,小数点以下第3位を四捨五入すること。
両社の財務指標について比較検討すると,売上高では,X社がY社の約1.71倍あるうえ,経常利益に対する資本効率を示す(
1 )では,X社がY社の7.68%に対して約1.44倍に達しているが,使用総資本回転率ではY社がX社の( 2
)回を大きく上回っている。また,自己資本当期純利益率では,X社がY社の ( 3 ) %に対して約1.64倍となっている。
問54 解答・解説
財務指標に関する問題です。
まず、総資本は資本と負債の合計ですから、総資産と値は同じ(総資本=総資産)なため、
財務データ上の「資産合計」=総資本=総資産 ということになります。
経常利益に対する資本効率を示す指標は、総資産(総資本)経常利益率で、ROA(使用総資本事業利益率)の代用指標としても用いられます。
計算式は、総資産経常利益率=経常利益/総資産×100です。
X社の総資産経常利益率=44,703÷405,119×100≒11.03%
Y社の総資産経常利益率=9,660÷125,781×100≒7.68%
となり、問題文の通りX社がY社を上回っています(約1.44倍)。
次に、使用総資本回転率=売上高/総資本 であり、
X社の使用総資本回転率=412,828÷405,119=1.019≒1.02回
Y社の使用総資本回転率=240,827÷125,781=1.914≒1.91回
となり、問題文の通りY社がX社を上回っています。
なお、使用総資本回転率は、総資本をどれだけ効率的に使っているかを示すもので、総資本が売上高によって何回新しいものになるか、を回転数で表します。
最後に、自己資本当期純利益率=自己資本利益率(ROE)=当期純利益/自己資本×100 です。
自己資本は純資産から少数株主持分と新株予約権を差し引いたものですので、
X社の自己資本当期純利益率=20,586÷(192,793-5,065-683)×100≒11.01%
Y社の自己資本当期純利益率=3,478÷(52,200-256-1)×100≒6.70%
となり、問題文の通りX社がY社を上回っています(約1.64倍)。
以上により正解は、(1)総資産経常利益率 (2)1.02 (3)6.70
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