問55 2012年9月応用
問55 問題文
現代投資理論におけるリターンやリスクに関する次の文章の空欄(1)~(3)に入る最も適切な語句または記号を,解答用紙に記入しなさい。
安全資産と市場ポートフォリオを組み合わせたポートフォリオの期待収益率は,標準偏差をリスク指標に用いた次の計算式で算出することができる。
この算式は( 1
) 市場線と呼ばれ,リスクとリターンのトレードオフ関係を示している。
また,個別資産の期待収益率は,CAPM(資本資産評価モデル)によると次の計算式で算出することができる。
ここでは,市場全体のリスクに対する感応割合である( 2
)がリスク指標として用いられている。この算式は( 3 ) 市場線と呼ばれ,均衡状態における資産価格を示している。
問55 解答・解説
ポートフォリオ理論に関する問題です。
ポートフォリオの期待収益率は、リスク(標準偏差)を用いても算出可能です。
ポートフォリオの期待収益率
=安全資産利子率+(市場全体の期待収益率-安全資産利子率)/市場全体のリスク×ポートフォリオのリスク
この計算式が示すのは、投資家がポートフォリオ運用する場合、国債等の安全資産よりは多少なりとも高い収益率を望みますから、安全資産利子率プラス●%という考え方(計算式の右辺)になります。
ここで、「(市場全体の期待収益率-安全資産利子率)/市場全体のリスク」は、市場全体のリスク1単位当たり、安全資産利子率よりどれくらい超過収益があったかを示します。
さらにこれにポートフォリオのリスクを乗じて、ポートフォリオのリスクを負担することで、どれだけ安全資産より超過収益があったかを示しているわけです。
この計算式は資本市場線(CML)と呼ばれ、図面上では安全資産利子率の値からスタートし、効率的フロンティアと接する直線で描かれます。
※効率的フロンティア:縦軸をリターン、横軸をリスクとしたグラフ上で、各リスクレベルでの最大リターンを表す点(効率的ポートフォリオ)が集合した曲線。
また、資本資産評価モデル(CAPM)とは、市場が均衡していれば、リスクを負った分、それに見合うリターンを得られることを明らかにした理論で、個別資産の期待収益率は、CAPMを用いて算出できます。
個別資産の期待収益率=安全資産利子率+(市場全体の期待収益率-安全資産利子率)×β
※β:市場ポートフォリオの収益率が1%変化したとき、個別証券の収益率が何%変化したかを表しており、個別株価と市場の連動性を示すリスク指標(β=1は、市場全体のリスクと同じことを示す)
この計算式は証券市場線(SML)と呼ばれ、図面上では安全資産利子率の値からスタートし、βが1の時の市場全体の期待収益率を表す点と接する直線で描かれます。
CAPMが成立していると、個別資産の期待収益率とリスク(β)の組み合わせは、図中の直線上に位置することになります。
以上により正解は、(1)資本 (2)β (3)証券
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