問8 2012年9月基礎
問8 問題文
確定拠出年金の企業型年金および個人型年金に関する次の記述のうち,適切なものはいくつあるか。
(a)確定拠出年金の企業型年金の掛金は,厚生年金基金,確定給付企業年金のいずれかを実施している企業の場合,事業主および加入者がそれぞれ月額2万5,500円(合計で月額5万1,000円)を限度に拠出することができる。
(b)企業型年金加入者が確定給付型の企業年金のみを実施している企業へ転職した場合,その者は,企業型年金の個人別管理資産を,国民年金基金連合会に移換し,個人型年金加入者として掛金を拠出することができる。
(c)確定拠出年金の企業型年金および確定給付型の企業年金を実施していない企業の従業員で,60歳以上65歳未満の厚生年金保険の被保険者は,確定拠出年金の個人型年金に加入することができる。
1) 1つ
2) 2つ
3) 3つ
4) 0(なし)
問8 解答・解説
確定拠出年金に関する問題です。
(a)は、不適切。確定拠出年金の企業型における、事業主が負担する掛金の拠出限度額は、他に確定給付型の企業年金(厚生年金基金や適格退職年金など)を実施している場合は月額25,500円、他に確定給付型の企業年金を実施していない場合は月額51,000円ですが、加入者が拠出できるわけではありません(加入者が拠出するのは個人型)。
(b)は、不適切。確定拠出年金の企業型年金加入者が、確定給付型の企業年金(適格退職年金、厚生年金基金、確定給付企業年金)がある企業に転職した場合、個人型確定拠出年金に加入することはできませんが、年金資産を国民年金基金連合会に移し、運用の指図(追加拠出できない)のみを行うことになります。
(c)は、不適切。確定拠出年金の個人型は、60歳未満の国民年金の第1号被保険者と、60歳未満で企業年金のない会社に勤務する厚生年金加入者(第2号被保険者)が加入対象ですので、60歳以上になると確定拠出年金の個人型には加入できません。
従って正解は、0(なし) 。
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