問33 2013年1月基礎

問33 問題文と解答・解説

問33 問題文

財務諸表に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

1) 連結財務諸表は,支配従属関係にある2つ以上の会社からなる企業集団を単一の組織体とみなし,親会社がその企業集団の財政状態,経営成績およびキャッシュ・フローの状態を総合的に報告するために作成する財務諸表で,一般に,連結貸借対照表,連結損益計算書,連結キャッシュ・フロー計算書等で構成される。

2) キャッシュ・フロー計算書は,現金および現金同等物を営業,投資,財務の3つの活動に区分してその収支を計算し,一会計期間におけるキャッシュの増減を示すものである。

3) 営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスは,投資活動によるキャッシュ・フローである投資資金回収(有価証券の売却等)や,財務活動によるキャッシュ・フローである借入金等による資金調達により賄うことが可能であるため,たとえ連続してマイナスであっても,資金面での破綻の危険性はないといえる。

4) 投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスであっても,その投資が長期借入金,社債等の長期安定資金によって賄われ,借入償還年数や自己資本比率,固定長期適合率等に問題がなければ,その投資活動は資金面から合理性があるといえる。

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問33 解答・解説

財務諸表に関する問題です。

1) は、適切。大企業は数多くの子会社を作って1つの企業グループを形成していることが多いですが、連結財務諸表とは、企業グループ全体を1つの組織とみなして、企業グループ全体としての財政・経営・キャッシュフローの状態を総合的に表す財務諸表(連結貸借対照表・連結損益計算書・連結キャッシュ・フロー計算書等)です。
これに対し、各子会社それぞれ個別の財務諸表は、個別財務諸表と呼ばれます。

2) は、適切。キャッシュ・フロー計算書は、現金や現金同等物(キャッシュ)を営業・投資・財務の3つに分けて、一会計期間における企業の資金の増減(収入と支出)と残高を示したものです。

3) は、不適切。営業活動によるキャッシュフロー(CF)は、本業による収入と支出を示すため、営業CFのマイナスは本業がうまくいっていないことを示します。
本業のマイナスを投資CF(資産の売却)や財務CF(借金)で賄う状況が連続すると、いずれは売れる資産がなくなり、借金し続けられなく懸念が増すため、資金面での破綻の危険性が高まります。

4) は、適切。投資CFがマイナスでも、のんびりと返済すればいい長期安定資金(長期借入金・社債等)で賄われ、借入償還年数(借金を利益で返済する所要期間)や自己資本比率、固定長期適合率(長期資金(自己資本と固定負債)に対する固定資産の割合)といった財務分析指標からみて無理のない範囲であれば、合理的な投資活動といえます。

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